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龍の柱に関する補正予算審議での問題点



5月1日に那覇市議会で龍の柱建設続行の為の補正予算に関する審議が行われましたが、その内容について報告致します。 次回は5月7日(木)(に総括審議を行い、翌日の5月8日(金)に採決を行う予定です。以下に報告する通り、市政は嘘・デタラメ・隠ぺいがまかり通っています。与党が大勢を占める現状のままでは、予算案は可決されてしまいます。 皆様どうか以下の報告をお読み頂き、感じるところを那覇市役所に抗議して下さいますようにお願い致します。

お問い合わせや疑問は以下の部署に直接電話にてお願い致します。  那覇市建設管理部 花とみどり課 (098)951-3225


龍の柱建設補正予算の質疑で明らかとなったこと。

1.龍の柱整備事業(その1)は中国の石材会社で石像の彫刻の監督をして沖縄に輸送し、保管管理する業務。
 ①石材が沖縄に届いた状態は、支柱の通す為に龍柱のパーツの中心部に空けられているべき穴(内径)が歪んでいた。
 ②よって、同整備事業(その2)の業者がこの歪みを直さねばならなかった為に時間も予算も大幅に費やすこととなってしまった。
ところが、このような中途半端な仕事に終わった(その1)業者には反則金(ペナルティー)を課さないという(建設管理部長の弁)

2.その2事業の工事現場(若狭海浜公園内)のボーリング調査及び構造計算を行った業者、【(有)構研テクノス】が埋設されていた雨水管の場所を調べずに貫通させてしまい、現在も補修されないままとなっている。その為貫通した雨水管の下からは雨水が漏れっぱなしになっている。これから沖縄は梅雨入りなので、土砂を侵食して陥没の恐れもある。市側は、何時までに修繕するか答えなかった。

3.その2事業は龍柱を支える支柱の基礎工事と龍の石像のパーツを積み上げて完成させ、周辺を整備するまでの工事ですが、工事の期限であった今年3月24日まで石像の2段目まで積み上げたところで工事は中断している。建設管理部長によると70%の完成度とのこと。
 これについて
  ①那覇市はこの工事を請け負った業者【琉球建設産業(株)】には罰金を検討しているとのことだが金額は明示なし。その1の業者との対応に矛盾。
  ②その2工事の業者は、積み上げ工事は7月まで延長することを担当部署に内諾してもらったハズだが、市から突然解約されたと主張している。それ故、弁護士を雇い訴訟も辞さないと言っているとのこと。

4.龍柱にひびが入っていると指摘されており、現在市が調査中。まだ積み上げていない龍柱パーツが阿形で9個、吽形で10個あるが、この石材にヒビや不具合が無いか調査すべきだという議員の質問にその1事業を完成して持ってきているのでそのような事は無いと思っている」と調査の必要性を認めないという建設管理部長の驚くべき詭弁が炸裂。中国から届いたものは未完成だったとその2業者は証言しているではないか!

5.一括交付金について明確な答弁がなされなかった。
 一括交付金は事業の八割を助成し二割を市の財源でまかなう事になっております。この龍柱事業は完成度が八割(その1、その2工事トータル)ですので、実質2億3千万円投入されました。ですから、交付金は本来1億8千万円余り頂けるところですが、その1、その2工事それぞれ五千万円程度(合計1億7百万円 )しか下りていません。その理由については答えませんでした。

6.それ故、補正予算を通して工事を完成させた方が市の負担が少なくて済むのか、それとも事業を中止として撤去した方が少ない負担で済むのかも明確に示されなかった。

7.工事中止の場合は、交付金の返還を国から求められる。また、補正予算を組んで行う事業は、位置づけとしては新しい事業としているため、場合によってはその1、その2工事が未完成だったという解釈から交付金の返還を求められる可能性があるのではないかという議員の質問に市側は明確な返事が出来なかった。

8.コンクリートの問題
  龍柱の1段目2段目の結合に使用したコンクリートは、一般的に使用さているものを使ったと市は答弁している。ところが、建設業者の常識だと石の膨張率とコンクリートの膨張率(熱を帯びて膨張)が異なるため、普通のコンクリートを使用すると石材に亀裂が生じる可能性がたかいとのこと。住みよい那覇市をつくる会のHPにアップした写真映像のように雨水が染み出している現象は、このコンクリートの選択の間違いで生じた可能性があります。龍柱の1段目、2段目はそれぞれ半円形状の石材を円形状にコンクリートで結合させるようになっていたために、この膨張率を考慮しなかったのかもしれません。

9.龍の柱に匹敵(高さ15m直径3m)する石像は存在するのか?という質問に市側は把握していないとの答弁。龍の柱を制作した中国の業者もこのような石柱は過去に制作した経験が無いという。

10.驚きの工法
  龍の柱の3段目以上の石材が1段目、2段目に及ぼす重量の負荷について議員より質問が上がったが、ここで驚くべき答弁がなされた。
  答弁は「ゼロ」。3段目以上の石材は支柱にボルトで直接固定して、各段の境には雨水防止用に特殊なゴムをかませるという。だから、負荷がかからないという。 ※ところが当会の調査によると構造上龍の頭の部分(11段目、12段目)にあたる石材には中心部に通る穴(内径)が無い事が確認されています。また、龍の前足にあたる腕のような石材は最上部分(12段目)に組み込まれることとなっており、結合が可能であっても構造的にバラスも悪く強風や地震の際には、落下や倒壊の可能性も否定できません。

11.補正予算は、工事の安全性、石材の質や加工、ひび割れ有無を確認してから行うべきではないかとの複数の議員からの質問にも、那覇市は5月8日に予定通り採決を行うことを変えなかった。

12.それでは、まだ積み上げていない3段目以上の石材を再点検する必要があるという質問にも建設管理部長は、「中国で完成して持ってきているのでその必要な無い」との考えを示した。 ※現実にヒビや水漏れがあり、その2工事業者の証言だと内径が楕円型で未完成だったとのことですから、「完成している」などと呑気な考えでは、市民や携わる工事関係者の方々の安全は守れません。

13.石材見積もりの虚偽報告
 日本国内の石材を用い国内で加工した場合に9億8千万円という見積を岡崎市の(有)磯貝彫刻から市が取っているが日付が、平成26年5月22日となっているにも係わらず消費税は5%で計算されている。本来8%のはずです。因みに中国産石材を国内で加工した場合の総額は、3億3千万円前後ということですが、そうなると中国産の石の加工と国内産の石の加工では、加工費(制作費)が4倍も違う事になっています。因みに、中国で制作の場合は石材込で6千6百万円と報告している。

14.当会の調査によると、県内の石材業者はみなこの工事に関わる事を嫌がってやりたがらないとのこと。これは市側が主張している風評被害(市民による反対運動)ではなく、技術的に難しいからだということです。

15.この日の審議に共産党は1回も質問に立たず、絶えずヤジ(不規則発言)を行っていました。その議員は主に古堅茂治(ふるげん しげはる)氏、湧川朝渉(わくがわ ともゆき)も時々行っていました。


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